【必見!】キノコって何?その不思議な生き物の雑学|小樽 山歩き キノコなど

キノコ

キノコの雑学

キノコとはどういう生き物なのか。まず地球上の全生物を大きく仲間分けすると

キノコはこの中の菌界に当てはまります。キノコの大きな役割は、森林の中で動植物が生命を終わらせる結果、枯れ枝や落ち葉、倒木、遺体などに変化します。これらを酵素で分解、吸収して栄養素を得ます。地球上の生態系の 生産→消費→分解 という物質循環が成立し、森林を健全に保ち、私たちにも計り知れない恩恵を与えています。つまり菌類が動植物を生存させる生命維持装置になっていると言えます。このキノコは有機物を分解、吸収することで栄養を得ますが、その方法は3つに分けられます。

共生菌の仲間

ヤマドリタケモドキ
ベニテングタケ

腐生菌の仲間
落ち葉分解菌                   木材腐朽菌

ハナオチバタケ
カワラタケ

寄生菌の仲間

ヤグラタケ

このようにキノコの生態はとても複雑で興味をそそられます。


次に大まかなキノコの各名称を見ていきましょう。

これは皆さんがイメージする代表的なキノコの形と思いますが、科目によってその形はさまざまです。まず胞子をつくる仕組みの違いを見てみましょう。これには二つの仕組みがあります。のう菌と担子たんし菌です。

アミガサタケやチャワンタケの仲間などが子のう菌、イグチやベニタケの仲間などは担子菌です。先ほどの代表的なキノコのイボテングタケは担子菌に当たります。では次にこの大別から胞子を飛ばす仕組みをもう少し詳しく見て科目別の胞子の飛散戦略を図でご説明します。

このように科目ごとに胞子を飛ばす仕組みが違い、キノコの多様性をうかがわせます。

次にキノコの一生を見ていきましょう。

1個の子実体(キノコ)には数億個の胞子が形成されると言われており子孫を残すため成熟すると放出します。しかし、温度や湿度、環境条件などが満たされ発芽できるのは、ほんのわずかでしかないそうです。胞子を放出した子実体は、その一生を終えます。

数年前、ワラビの根を追求したくて土を掘り返し覗いてみると、そこには山野草の根が地中を覆うように四方八方に伸びていました。養分を得るため山野草たちの熾烈な戦いが繰り広げられているのが、容易に想像できました。地上の可憐な山野草の知られざる世界とも言うべきものでした。これにキノコの菌糸が参加し、共生、寄生、腐生など木の根や落ち葉、そのほかの栄養源を獲得する行動を絡めるともはや、カオスと言えるでしょう。まさにミクロの弱肉強食の世界です。このように地中、地上で生物の複雑な営みが展開されています。結果、森のなかは動植物、菌類の豊かで持続的な世界が存在し、緑の地球を支えています。森を歩きながら、この環境の大切さを実感しながら歩くのもいいかもしれません。

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