ニリンソウとトリカブト
4月5日付の北海道新聞に「トリカブト 男性中毒死」「ニリンソウと誤食か」という記事が載っていました。山菜として食べられるニリンソウと猛毒のトリカブトを間違えたようです。亡くなられた方には、心よりご冥福をお祈りいたします。
ニリンソウ:キンポウゲ科 イチリンソウ属
花期:4~6月 生育適地:山野 林の日陰 草丈:20~30cm
花は1輪、2輪、3輪と咲く場合がある。基本的には2輪
山菜として利用


エゾトリカブト:キンポウゲ科 トリカブト属
花期:8~9月 生育適地:山野の林下 草丈:100~150cm
全草猛毒


2つの野草の特徴を記しましたが、花期の違いや草丈の違いなど明らかにその特徴が異なって見えます。しかし、春4月末~5月初めの両者の若葉は驚くほど似ています。私が山歩きでよく見かけるトリカブトは、オクトリカブトと呼ばれるもののようで、葉がそれほど細くなく切れ込みも浅い印象です。その他にも数種類のトリカブトが確認されているようで、若葉の頃の同定は困難であるような気がします。似たような野草にヨモギがあります。北海道では主にオオヨモギと呼ばれるものが多いようです。これも若葉の頃は、トリカブトと間違いやすいようです。
では素人がどのように識別するのか。それは春のニリンソウの開花時期に山を訪れ、その環境、様子を観察することです。春に白い花を咲かせるのはニリンソウでトリカブトの開花は、夏です。もしニリンソウかトリカブトかわからない群生を見つけたら、よく観察してください。春に一度観察し、夏にもう一度観察します。春に白い花を咲かせたらニリンソウ、夏に紫の花を咲かせたら、それはトリカブトです。もし混在している群生を確認したら、そこは手を付けないでください。他にもっと安全な群生があるはずです。
つまり山菜は山に入り、図鑑を確認しながら、安易な自己判断で採取するものではないということです。最初は経験豊富な方と一緒に山に入り、山野草の見分け方を学びましょう。あるいは、山菜と思われる山野草を数年かけて観察しましょう。基本的にどこに出るのかわからないキノコと違い、毎年同じ場所に発生してくれます。発生時期、花の様子、草丈、周りの環境、そのような情報を複数年かけて観察し同定しましょう。これが数年山歩き、山菜採りをして出した結論です。怪しい山野草やキノコには決して手を出さないでください。他にもっと美味しく安全な食べ物がいっぱいあるのですから。

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