旭展望台 散策路NO.2のキノコ
小樽旭展望台は、小樽市街を一望できる山の上にあり、市民や観光客に親しまれています。この周辺には18本の散策路があり、市民の憩いの場所になっています。今回はその中のNO.2の散策路を見ていきます。
旭展望台 散策路全体図の中のNO.2
旭展望台の散策路の番号は、小樽市のホームページを参考にしています。この散策路は、長橋十字街から塩谷方面に抜ける道の途中から入ります。ここはつづら折りの上り道になっていて、最初にカラマツ、トドマツなどの針葉樹が続き、途中からミズナラ、シラカバなどの広葉樹に換わる植生になっています。入り口を過ぎ左手の林の中に、カレエダタケモドキが発生しています。ここには数種のキノコが確認できるのですが、同定がむずかしく名前がわかりません。道なりに上って行くと、コチャダイゴケが細い枯れ枝上に点在しています。数十メートルに渡って確認することができます。これほどの群生を見られるのはここだけでしょう。よほど注意して見ないと見落とすほどの大きさです。円柱状の入れ物の直径は5mm程度で、中の碁石のような小塊粒は直径1mm程度です。雨などに打たれると小塊粒(胞子を含む)が外へ飛び出し、仲間を増やすというとてもユニークなキノコで個人的に好きなキノコです。
また針葉樹に発生する、スギエダタケ、ウスタケ、トサカイボタケも確認できます。このあたりの散策路上に山野草のユキザサの群生を数か所確認できます。
ウドも笹薮の中に点在して確認できます。さらに上がって行くと、針葉樹の林が終わり広葉樹の林相に換わります。散策路右手の林の中に、チャナメツムタケ、を確認できます。さらに緩やかに下がるように進むと、シロイボカサタケ、アカイボカサタケが点在しています。ふたたび上がって行くと左手に、ナラタケ、タヌキノチャブクロが発生しています。
そのあと3回折り返して頂上に到達します。この散策路には、同定のむずかしいたくさんのキノコが発生しています。大変興味のある面白い散策路です。
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