最近見つけたキノコや山野草
タモギタケ
毎年発生していた小樽公園のテニスコート駐車場の立ち枯れ木が去年撤去されました。市の管理地で歩道、車道に近接しているので安全管理上撤去はやむ得えないのでしょうが、実に残念に思っていました。というのも私が歩いている小樽の山では天然のタモギタケをほかに発見したことがありません。もちろん観察範囲はそれほど広いわけではありませんが、北海道では比較的よく見かけるキノコとされています。今回はもしやと思い伐採したであろう根際を観察に行きました。そして出ていました。まだ若い個体でしたが、鮮やかな黄色が印象的な一株でした。タモギタケは、主にニレの立ち枯れ木などに多く発生するとのことで、今年もまさに発生時期の初夏を狙って探しているのですが、未だ成果はありません。

タモギタケ
アイカワタケ
科名ではツガサルノコシカケ科に属し、硬質菌(多抗菌)類に分類されます。この分類の名称は学術的には認められていないようですが、素人が感覚的にひと括りとして認識するには丁度良い名称に思われます。この硬質菌(多抗菌)類は主に木材腐朽菌で、何年も腐らず成長を続けるものもいます。そして手触りが硬質で色が地味なキノコです。私はどちらかと言うとあまり好きではないキノコの部類に属するのですが、一般的にもあまり好んで観察している人は少ないようです。それは先ほども書いたように、色彩が地味、見た目があまりよくない、などがあげられるようです。見た目でいうと、山で見かけると同じところに何か月も発生していて、様子が徐々にひどくなっていきます。一般的なキノコは、1日から数日で腐ったり、溶けてしまいます。その腐ったり溶けたりする前の一番いい状態を観察し撮影などをしていることになります。そして色鮮やかなものもたくさんあります。それに比べ硬質菌(多抗菌)類は子実体発生の初めはきれいな状態で発生しているものと思いますが、うまくそれらを観察できればいいのですが、大概ある程度成長して少しくたびれた印象のある個体に遭遇します。つまり発生期間が長いので、見た目が悪い個体に出くわす確率が高いのでしょう。これが印象を悪くしている原因ではないでしょうか。そしてもうひとつ、食用にならない種がほとんどということです。キノコ観察は撮影、観察、考察、時には採取して舌で味わえるメリットがあることではないでしょうか。その点硬質菌(多抗菌)類は、出はじめのまだ柔らかいものが食用になったり、あるいはマイタケなどの食用とされるキノコが限られていて、魅力が今一つのような気がします。今回はアイカワタケの若い個体を撮影できました。似たようなキノコにマスタケがありますが、アイカワタケと同定しました。

アイカワタケ

アイカワタケ
ズダヤクシュ
ユキノシタ科ズダヤクシュ属(喘息薬種)
ズダというのは、ぜんそくという病気の方言のようですが、これによく効くという意味でこの名がついたようです。トドマツの林床に群生していました。私が歩く散策路ではあまり見かけることはありません。

ズダヤクシュ

ズダヤクシュ
キバナオドリコソウ
シソ科オドリコソウ属(黄花踊子草)
地中海を原産とする多年草。外来種。旭展望台散策路で見つけました。調べてみると園芸用に導入されたようですが、グランドカバー(地面を覆う植物)として広く利用されて一部が野生化したようです。白のオドリコソウはよく見かけるのですが、黄色い花のオドリコソウは初めて観察しました。

キバナオドリコソウ
そのほかのキノコ 山野草





コメント