待ちに待ったナラタケ
今日はナラタケ、クリタケを探しに歩きました。まずは小樽の某公園を歩きました。ナラタケが数日前発生していたのを確認していたのですが、ほんの数本が散見される状態でした。思えば2019年にこの場所で大量の束生を発見し、写真を撮りまくりました。それから毎年この時期に訪れるのですが、影すら見つけられませんでした。しかし今回はわずかな予感を見つけ、ついに発見しました。いたるところにナラタケの束生を見つけました。いずれもクリの木の立ち枯れ木の根際です。これがキーワードです。ナラタケは図鑑によると様々な枯れ木に発生すると記載されていますが、ここのナラタケはクリの立ち枯れ木の根際及び周辺限定です。その理由は分かりませんが、発生するときは広範囲で束生します。ある文献によると、ナラタケが世界最大の生物とのことです。これはアメリカのある地域で発見されたナラタケの菌糸が9km²にわたり広がっており、重さ500t以上、年齢は2400歳くらいと推定されたそうです。地球上で最大の動物であるシロナガスクジラは、体重200t、体長約33mなので、遥かに私たちが考える最大生物のイメージを凌駕します。ひょっとしたらここのナラタケも一つの菌糸から発生しているのかもしれません。とは言え、美味しそうなところを少しいただきました。
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クリタケも発見
次になえぼ公園を歩きました。こちらは毎年見つけるクリタケを、これもクリの立ち枯れ木の根際に確認できました。不覚にも某公園でデジカメのメモリーを使い果たし、携帯での撮影になりました。こちらもそこそこ発生していました。クリタケが発生していた周囲に、ムラサキシメジやクヌギタケも確認できました。ここもクリの立ち枯れ木が多く、広範囲にクリタケが発生していました。その中にキシメジ、ネズミシメジ、エセオリミキと思われるキノコを見つけましたが、発見した経験が浅く、同定には至りませんでした。今回の散策で印象的だったのは、同じクリの立ち枯れ木の根際でも、某公園ではナラタケが、なえぼ公園ではクリタケが数多く発生していたということです。キノコの不思議、魅力を感じる一日でした。この2か所が毎年のキノコ観察の最終を飾る場所ですが、今年はもう少し観察できそうです。
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