キツネノロウソク続報
先日、キツネノロウソクをご紹介しましたが、その時複数のキツネノロウソクの卵が見られました。タイミングが合えば、一斉に発生するさまを撮影できると思い、数日足を運びました。しかし発生するのは1~2本で、一斉とはなりませんでした。このキノコは先端近くに胞子の入った悪臭を放つ粘液(グレバ)を発生させ、ハエなどの昆虫をおびき寄せ、その虫に胞子が付着し、まき散らす戦略です。とすれば、一斉に発生し、悪臭を飛ばし、虫を一気に引き寄せるのが効率的だと思いますが……。もう少し観察します。
散策路NO.2
小樽旭展望台の散策路NO.2を歩きました。この散策路はキノコの発生種類が多く、興味深い散策路です。最初にホコリタケを見つけました。ホコリタケは動物に踏まれたり、雨粒があたったりして、頂部の孔から胞子をとばすので、散策路などのわりと開けた場所に見ていたのですが、今回は林の中、樹木の根際に発生していました。
そしてそのすぐ近くの根際に、ニカワウロコタケを見つけました。触ると柔らかく、食べられるようですが、時間とともにかたくなるようです。初めて見るキノコで調べてみると、主に北海道で見られるキノコみたいです。全国のキノコを掲載する図鑑にはなく、北海道で見られるキノコの図鑑2冊には載っていました。
そのほかサマツモドキ、シロツチガキ、カラカサタケ等を見つけました。ほかにもたくさんのキノコが発生していましたが、とても小さかったり、白いキノコ(個人的に、白いキノコは同定しにくいです)だったり、名前のわからないものがいっぱいでした。
頂上に到着し、散策路NO.3に下って行きました。すると比較的大きなキノコが数多く発生していました。キシメジ科のようですが、同定には至りませんでした。翌日、再訪し確認したところ、ムレオオイチョウタケのようです。このキノコは全国のキノコを掲載する図鑑には載っていましたが、北海道で見られるキノコの図鑑2冊には記載がなく、北海道キノコの会さんのホームページには載っていましたが、どこか違和感がありました。とは言え、総合的に見て、ムレオオイチョウタケがしっくりします。直径20cmくらいのものもあり、たくさん発生していたのですが、多くの記事には「不食」とありました。つまり毒ではないが、食べても味がない、まずい、ということなのでしょう。残念。
再訪した帰り道に、ヒダホテイタケを見つけました。これはやや稀なキノコのようです。おそらく昨日もそこに発生していたのでしょうが、はやり全てを発見、観察することは不可能で、視線を配るタイミングで見つけたり、見逃したりがあるのでしょう。今回もたくさんのキノコに出会えました。
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