【やっと見つけたタモギタケ】

キノコ

念願の野生のタモギタケ

今年の山歩きは暑さとの戦いの中で苦戦を強いられています。そんな中8月5日、遂に野生のタモギタケを見つけました。今までは街中のハルニレの立ち枯れ木に発生したタモギタケを観察、撮影してきましたが、去年その立ち枯れ木が撤去されました。今年は5月末にその撤去跡の切り株から発生しているものを発見しました。
今年こそ野生のタモギタケを森の中で探し当てるべく、例年になく森に足を運び発生しそうなハルニレの木を観察していましたが、成果がありませんでした。
やっとの思いで見つけたのが私の山歩きの原点ともいえる小樽なえぼ公園のハルニレの大木からでした。その大木は生きたハルニレでした。そのハルニレの枝が途中から折れ、垂直に垂れ下がった状態のものから発生していました。

実は今年5月にも同じ枝に発生しているものを見つけたのですが、すでに老菌で報告するのをためらっていました。


通常タモギタケは春と秋2回発生することを確認していましたので、9月くらいにもう一度確認する予定でした。今回は1か月程早く発生した印象です。まだ幼菌でしたが3~4株きれいな状態で確認できました。撮影は被写体が中空にあるので、倒木の上に載って、三脚もリモコンシャッターも使えず心配でしたが何とかきれいな一瞬をとらえることができました。すでに虫が大量に群がっていましたがその成長過程を観察したいと思います。

高温のなかでのキノコ探し

思えば5月初めに始まった山菜採りからキノコ探しでの山歩きで、少し異変を感じていました。春に見かけるアミガサタケは1株のみ、ベニチャワンタケは1株も発見できませんでした。例年と違うところは、やはりいつもの年より高温が続いていることです。森に足を踏み入れても全くキノコを発見することがない日々が続きました。小樽の7月の気温推移を調べると、今年は30℃を越えた日が8日ありました。10年前の2015年の7月は1日、2005年の7月は0日でした。明らかに気温が上昇していることがデータでもわかりました。気温の上昇、水温の上昇とともに地温も上昇していると思われますが、それがキノコ本体である菌糸体に影響を及ぼしている可能性は少なくないでしょう。子実体(キノコ)の発生に気温、地温がどのように影響しているのか、別の機会で深堀したいと思います。

今年見つけた数少ないキノコ

ウスヒラタケ
ウスタケ
アカヤマドリ
不明種
エゾアジサイ

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