赤岩山
今回は赤岩山へアミハナイグチを捜しに行きました。去年ハナイグチを捜しに入った時、アミハナイグチがたくさんありました。アミハナイグチもハナイグチ同様いい出汁がでます。赤岩山の工事車両用の道路をゆっくり歩きました。法面の少し上あたりに何かのキノコが出ていたので、登って行きました。ここは針・広混交林でカラマツ、トドマツ、ミズナラ、シラカバ等が見られます。最初に下から見えたものは、どうやらクサウラベニタケのようです。
その近くにマルミノフウセンタケと思われるキノコを見つけました。これは初同定です。
そのほか多くのわからないキノコがいっぱいでした。そのなかにハナイグチを見つけました。
前日は終日雨だったので、かさ表面は輝いていました。かさ表面は粘性があり水分をはじきます。そのほか気がついたことは、毎年収穫するものと比較して、柄が太い印象です。あまり採集されていないような気がします。たとえば山菜のワラビは毎年収穫されているものだと、細く成長する印象ですが、あまり採集されていないものだと、太く大きく成長する印象です。それと同じことがキノコにも当てはまるのでしょうか。そしてアミハナイグチもたくさん発生していました。
しかし前日の雨のため、かさ表面が水分を含んでいるようです。それはスポンジケーキにラム酒をたっぷり含ませたような印象です。ケーキだとおいしそうなのですが……。アミハナイグチのかさ表面は、スポンジ状で粘性がなく水分を吸収するようです。キノコの見た目としてはあまりおいしそうではないので、採集はあきらめました。そして、ふと斜面の上を見ると、何か人工的な法面を見つけました。それは今の道路ができる前に使っていた旧道のようでした。道幅4~5mはあるでしょうか。おそらく頂上まで続いているのでしょう。この道沿いに上って行きました。点在するハナイグチを採りつつ、シロハツモドキなども見つけました。
初めて入った林内でしたが、とても興味深い場所となりました。
ベニテングタケ
3日後、再び赤岩山を訪れました。今回は少し違うルートでアミハナイグチを捜したいと思います。最初に見つけたのは、オオチャワンタケでした。
その後、オオツルタケ、シロヌメリイグチ、アミハナイグチ等を確認しました。たくさん出てはいましたが、少し遅い印象でした。
とりあえず、ハナイグチ、シロヌメリイグチ、アミハナイグチの3種を少しづついただきました。駐車スペースに到着する手前に、ベニテングタケが点在していました。このキノコの存在感は特別で、見つけるたび、ドキッとします。その色、大きさ、形、その魅力は他の追随を許しません。何度もアングル、遠近、構図等を変え、夢中で撮影しました。気に入ったキノコを見つけた時の珠玉のひとときでした。キノコとのこうした出会いが人生を豊かにしているのかもしれません。大袈裟ですが……。
コメント