早春を彩る
今日はオタモイ海岸へ下る道の手前の公衆トイレのある空き地に車を止め、山中海岸方面を散策しました。前回旭展望台を散策した時は25℃前後の汗ばむ気温でしたが、今日は10℃くらいの体感温度で上着を1枚重ねて散策を始めました。すぐ目に飛び込んできたのは、ニリンソウ、キバナノアマナでした。
その後、積丹半島を望むピークに到着し、一息入れます。積丹岳の残雪が印象的です。
その後山中海岸を下る手前の空き地まで行き、赤岩への登山道を散策します。ここは途中から勾配の厳しいのぼりが続きますが、途中カタクリの群生を確認できる場所があるのですが、少し早かったようです。
散在しているカタクリを確認した後、空き地まで戻り山中海岸への道を歩きます。すぐにオクトリカブト、ニリンソウ、エゾエンゴサク、バイケイソウの若葉等を観察しました。オクトリカブトは全草が猛毒の危険な山野草のようです。
少し散策を続けると、私はここでしか見たことがありませんがヒメイチゲが散在しているのを観察しました。イチゲの中で極小のかわいい山野草です。
そして帰りがけに見つけたのが、ベニチャワンタケ、今年2番目のキノコ発見です。このキノコは早春に見かける鮮やかな紅色のキノコです。なぜこのような色をしているのか。キノコ類はこのように赤、黄色、白、灰色、紫色など多様な色で子実体を形成します。植物などは子孫繁栄のため、昆虫にその存在を誇示し花粉をほかの個体に接触させ受粉を図ります。そのためあざやかな色で昆虫を誘引します。また匂いを発散させることでも惹きつけているでしょう。これはキノコにも共通で、種類ごとに独特の匂いを発散させ、昆虫、小動物を誘引し、胞子を飛散(小動物は糞などで)させます。しかしキノコの多くは風を利用し胞子を飛散させ種の存続を試みます。ここに子実体の色は影響しません。なぜ多様な色を纏うのか、実はよくわかっていないようです。キノコの不思議の一つです。
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