前回のブログに続き9月のキノコをご紹介します。
ミイノベニヤマタケ:ヌメリガサ科 9月上旬~下旬頃、広葉樹の林床や草地に発生。かさは径1~5cm、やや扁平なまんじゅう形で、中央部がへこみ縁部は波打つ。かさ表面は湿時粘性、朱赤色で周辺部に条線を作り、乾くと光沢を帯びる。

これは北海道きのこ図鑑より引用させていただきました。この図鑑には、ヌメリガサ科でアカヌマベニタケ、オオアカヌマベニタケという近縁種が記載されていて、同定に迷ったのですが、かさ周辺部に条線があるという記載が決め手になりました。ちなみにミイノベニヤマタケが掲載されている図鑑は、ほかに北陸のきのこ図鑑だけでした。
ヒメカタショウロ:ニセショウロ科 8月中旬~9月下旬頃、草地や林内路傍等に発生。キノコは類球形で径2~4cm、基部に偽柄があり、白色根生菌糸束を付す。表皮は薄く単層で淡褐色~黄褐色、成熟後は鱗片にひびが生じ、暗褐色。さらに表皮上部が破れ皿状に基部が残る。


これは小樽のある小公園を散歩している時にたまたま見つけたものでした。最初は芋の小さいもの、あるいは小石にしか見えなかったのですが、手に取ると軽く、試しに手で割ってみると中に黒いものが詰まっていました。これはトリュフやショウロの仲間かと思い持ち帰りました。おそらくヒメカタショウロでは、ということに落ち着きました。
ヒラタケ:ヒラタケ科 春~秋、特に9月上旬~11月上旬頃、各種広葉樹の倒木、切り株に重生。まれに針葉樹にも発生。かさは径5~15cm、半円形~扇形で扁平に開く。かさ表面はねずみ色、褐色、類白色、青黒色等変化に富む。優秀な食菌。

ハタケシメジ:キシメジ科 7月中旬~9月下旬頃、草地、林道沿い、畑地、公園、庭等に発生。かさは径3~9cmで、丸山形から平らに開く。優秀な食菌。

ベニヒダタケ:ウラベニガサ科 7月中旬~9月下旬頃、広葉樹の倒木や切り株上に発生。かさは径2~6cm、まんじゅう形から平らに開く。かさ表面は鮮黄色で湿時周辺に条線を現す。


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