10月のキノコ

キノコのブログ

今年のラクヨウ

10月に入ると、道民の大好きなラクヨウ(ハナイグチ)を採りに山に入る方々が多く見られるのですが、今年は明らかに入る方が少ないようです。やはり異常気象(高温)の影響があるのか発生していないので、皆さん入らないのでしょう。そして今ブログを書いている10月5日を10日ほど遡っても雨が降らない状態が続いていて、森を歩いていても落ち葉が異常にカサカサに乾燥していて、これも発生しない原因の一つでしょうか。私も実績のある散策路をハナイグチ目当てに歩きましたが、お味噌汁3回分を採集するのがやっとでした。

最近見つけたキノコと不明種のキノコをいくつかご紹介します。

ハナイグチ:イグチ科 8月~9月頃、カラマツ林内地上に発生。かさは径4~10cm、まんじゅう形からほぼ平らに開き、表面は強い粘性がある。管孔は直生~垂生、孔口は多角形。出汁が出てとても美味しいキノコです。

ハナイグチ
ハナイグチ

シロヌメリイグチ:イグチ科 8月~9月頃、カラマツ林に発生。かさは径5~10cm、丸山形から扁平に開き、表面は灰白色~汚褐色で粘性は強い。肉は黄白色で柔軟。管孔は白色~暗緑色で孔口は大型。ハナイグチを探しているとよく見かけます。当初食用とは思っていませんでしたが、一度ハナイグチと同じくお味噌汁の具にすると、ハナイグチと同じくらい良い出汁が出て、とても美味しいキノコです。やや足が早い気がします。

シロヌメリイグチ
シロヌメリイグチ

ノボリリュウタケ:ノボリリュウタケ科 9月上旬~下旬頃、針・広混交林の地上に発生。キノコは縦ひだのある柄に馬の鞍形をつくり、高さ3~12cm、初めは白色、後に汚黄色~淡黄褐色を帯びる。

ノボリリュウタケ

ノウタケ:ホコリタケ科 8月下旬~9月中旬頃、針・広混交林の落葉の多い地上に発生。キノコは倒卵形、亜球形等で、下部に倒円錐形の無性基部があり、径5~15cm、高さ6~10cm。グレバ(基本体)は初め白色、後に茶色~褐色となり、黄褐色の液汁を出し、分解して悪臭を放つ。

ノウタケ
ノウタケ

今回見つけた不明種

今回見つけた不明種をいくつかご紹介します。

不明種1 落枝から発生していました。かさ裏の管孔が特徴で、放射状に延びた楕円形の孔が観察できます。アミスギタケを図鑑等で見つけ考察しましたが、かさの色、暗褐色のささくれ状の鱗片がないことなど決め手に欠けたので不明種としました。

不明種2 倒木上に発生していました。

不明種3

不明種4

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