真っ白なキノコ
今日は旭展望台の散策路を歩きました。長橋十字街から塩谷の五助沢に抜ける道の途中にある散策路を登りました。ここは時期になるとたくさんのキノコを観察できます。最初に見つけたのは、コガネヤマドリ(イグチ科)です。夏~秋、広葉樹林内の地上に発生します。径は4~10cm、まんじゅう形で表面は粘性がなく鮮黄褐色~黄土色。管孔は柄の周囲で没入し離生状、黄色。柄は上下同幅または下方が太まり、表面はかさと同色で上半部に網目模様があります。全体が黄金色~オレンジ色のきれいなキノコです。
次にツネノチャダイゴケを見つけました。白い碁石を入れたような形状で、とても小さなキノコです。この散策路ではコチャダイゴケをよく見かけますが、今回は見かけませんでした。
次にかさが赤いキノコを見つけました。ドクベニタケ?と思いましたが、ヒダがやや粗い印象で保留にしました。ベニタケの仲間も似たようなものが多く同定が難しいです。
ニカワホウキタケも見つけました。これは散策しているとよく見かけるキノコで蛍光色が印象的です。
次に目に飛び込んできたのは何とも奇妙なキノコです。直感的にカビに覆われたキノコという印象でしたが、あまりにも奇麗なのでほかにもないか周りを探しました。試しに縦割りすると中まで白色でした。イグチの仲間と思われますが、かさ裏の管孔も完全にふさがれていました。やはりカビに侵されたイグチ系のキノコなのでしょう。
シロイボカサタケも見つけました。そしてまた白色のキノコが路の真ん中に出ていました。よく見るとドクツルタケのようです。しかし今まで見てきたものはわりと大型で柄も太い印象でしたが、今回のドクツルタケは華奢な印象を受けました。散策路上に数本同じように出ていました。環境により個体に差異が出るのでしょうか。同じところにベニヒガサも確認できました。朱色が印象的です。
散策路頂上付近で小さなキノコを見つけました。図鑑で調べるとイロガワリ(イグチ科)のようです。高さ6cm、幅4cmくらいの小さなキノコですが存在感のあるキノコでした。この散策路は、最初に針葉樹の森が続き途中から広葉樹の森に変わります。キノコは樹木と共生関係をもつものが多く樹種の変化でいろいろなキノコに出会えます。とても興味深い散策路です。たくさんのキノコに会える楽しい季節がやってきそうです。
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