念願のキヌガサタケに出会う
その日は10時くらいから雨の予報で、いつもより早めに出かけました。旭展望台の散策路を歩いているとスッポンタケのようなキノコが目に飛び込んできました。頂部のグレバに多くの昆虫が集まっていました。近くに寄りよく見ると、頂部の下に見かけない白い網目模様の何かがついていました。それは初めて見るキヌガサタケ(スッポンタケ科)でした。図鑑ではよく見ていたのでそれとわかりました。図鑑では白色の柄と菌網(マント)を伸ばし、高さ15~18cm、通常早朝より裂開しはじめ、2~3時間で伸長するそうです。伸長後は約半日で委縮し倒れると書いてありました。私が見たのはレースのマントが中間まで展開した状態のものと思われます。そして鼻の悪い私でも何かが腐ったような臭いがあたりに漂っていました。興奮を抑えながら「キノコの女王」と呼ばれるこのキヌガサタケを悪臭に耐えつつ何度も撮影していました。今まで発生場所が竹藪(北海道には竹林はなく竹藪が主)だと思い、都度竹藪内を散策路から眺めていましたが、今回のキヌガサタケはカラマツ林のカラマツの倒木近くに発生していました。あと数時間もすれば見事なマントが展開されていたでしょう。
やっと出できたハナイグチ
続いてカラマツ林を歩いていると、ハナイグチが数個見つかりました。早速撮影しましたが、ハナイグチを見つけると撮影もそこそこ採取してしまいます。周りを見ると十数個確認できました。
今回は採取してきたハナイグチの味噌汁もご紹介します。
大きな鍋に塩を適宜入れ虫を出します。もっとも私はその虫なるものを見たことがありません。
その後きれいに汚れを水で洗い流し、適当な大きさに切り、水を切ります。
鍋に水を入れ、だしをとり味噌を入れ、味を調えます。そこにキノコを投入し、あらかじめ用意した大根おろしを適宜入れます。大根おろしは必須でキノコ特有の土臭さを和らげてくれます。キノコの出汁のきいた美味しい味噌汁が出来上がります。
今回のキノコは2種類と数は少なかったものの、貴重なキヌガサタケを撮影でき充実の一日でした。まだまだ見たいキノコ、シャカシメジ、マツタケ、ホンシメジ等々いっぱいあるので山歩きは当分続きそうです。
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