お初がいっぱい!|小樽 山歩き キノコなど

北国 キノコ 写真

いろんなキノコが出てます

さて、先日の旭展望台でのクマ出没情報の続報ですが、観光客が大型の黒い犬をクマと勘違いした、と市のホームページに掲載されていました。やれやれです。今回はその旭展望台を避け、赤岩山を歩きました。最初に見つけたのは、初見ですがコウモリタケ(ニンギョウタケモドキ科)です。8月下旬~9月中旬頃、エゾマツ、トドマツ林等の地上に発生。子実体が地上生のマイタケ形のキノコ。今回確認したのは、おそらく幼菌と思われます。なぜコウモリタケなのか?調べがつきませんでした。

赤岩山ではよく見かけるウスタケ(ラッパタケ科)も散在していました。

続いてこれも初見のアシナガイグチ(イグチ科)です。8月~9月頃、トドマツ林地上に単生~群生。かさは径5~15cm、まんじゅう形から平らに開くようです。とても柄が長く魅力的なキノコです。

ミドリニガイグチ(イグチ科)も確認できました。

その近くに白いキノコが視界に入ってきました。森の中では白いキノコも目立ちます。図鑑で調べたところ、シロオニタケ(テングタケ科)のようです。夏~秋、ミズナラなどの広葉樹林の林地に群生とありました。シロテングタケも疑ったのですが、かさ表面がいぼで覆われていたのでシロオニタケとしました。

ハンノキイグチ(ヒダハタケ科)も確認できました。

続いてオニイグチモドキ(イグチ科)を見つけました。この種はオニイグチと酷似していて、各種図鑑を見てもはっきりとした違いがわかりません。今回のものは、かさの鱗片がやや硬く、角のようにとがっている特徴をとらえ、オニイグチモドキとしました。この種は顕微鏡レベルの同定が必要なようです。

そしてまた悩ましいキノコが出てきました。いろいろな図鑑を調べましたが、ブドウニガイグチ、フモトニガイグチが有力候補ですがわかりません。イグチの仲間は難しい。

そしてまたまた微妙なキノコが出てきました。アメリカウラベニイロガワリ、バライロウラベニイロガワリ。どっち?どちらも傷をつけると青変します。前者は食用、後者は猛毒。前者は広葉樹林、後者は針葉樹林、ここは針・広混交林……。保留にします。

そのほか、カバイロツルタケ(テングタケ科)、シロソウメンタケ(シロソウメンタケ科)なども確認できました。

カバイロツルタケ
カバイロツルタケ幼菌
シロソウメンタケ

次にタマゴタケモドキ(テングタケ科)を見つけました。これもキタマゴタケという似たキノコがあるのですが、今回はかさ表面に溝線がないことでタマゴタケモドキとしました。これも前者は猛毒。後者は食らしいです。

最後に不明種を一点

今回は数多くのキノコに出会えました。同定できなかったもの、同定に自信がないものなど悩ましいキノコが多くありました。キノコの同定は、顕微鏡で胞子を確認する以外、その個体を発見し、観察し、考察を重ねる、その作業の繰り返しのような気がします。

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